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《2022春夏保存版》
サーラのおすすめ

Interview《巻頭特集》匠インタビュー

「サーラのおすすめ」巻頭特集である、匠インタビューをご紹介いたします。

東三河の土壌が生んだ
フィトテラピーの
進化系ブランド

「フィトテラピー」とは、直訳では「植物療法」を意味します。体内に取り込まれた植物の成分が、さまざまな機能性を持つ成分へと作りかえられ、肌や身体にアプローチする…これを体系化したもの。
日本の東三河で採れる植物を原料に、独自のバイオメソドロジーによって誕生したフィトテラピーの進化系ブランド〈Waphyto〉(ワフィト)の代表、森田敦子さんにお話しをうかがいました。

フィトテラピーとの運命的な出会い

私は豊橋で生まれ、教育者である両親のもと、地元の植物や土壌、自然が身近にある環境で育ちました。大学卒業後は某航空会社に就職して客室乗務員として働いていましたが、身体を壊し、20代半ばにして自身の身体と向き合わざるを得なくなったという状況が、逆に私の新たな契機となって、1992年、以前から興味のあった植物療法、フィトテラピーを学ぶためフランスへ渡ることを決意したのです。

パリでは13大学の医薬学部で医薬学、植物療法学などを学び、さらにロンドンにある婦人科の病院で仕事にも就きました。植物療法によって身体が驚くほど回復していくのと同時に、ヨーロッパの医療現場に立ち合うことで、日本がこの分野においてどれほど遅れているかも痛感しました。そこで、実際の体験者である私自身が、フィトテラピーを日本で実践しようと帰国を決めました。

スタートは東三河から!

帰国してまず着目したのは、地元である東三河の土壌でした。実は、私の母は化学の教師でしたが、同時に地質学の研究者でもあって、幼い頃から地元で採取された化石を前に、なぜここで化石が採れるのか…つまり、『ここは中央構造線の断層帯という、全国的にも極めて特殊でエネルギーを持った土壌である』なんて話は普段から聞かされていましたし、その土に含まれる微生物や菌などにより、ビタミンやミネラル豊富な野菜やくだもの、特に薬草が育つということも知っていたんです。

それを裏付ける歴史的なエピソードとして、戦国の世にあって長寿を全うした徳川家康も、自身が本草学を学び、東三河の薬草を使った薬や薬酒、保存食などを作らせていたことが記録に残されているんですよ。
もちろん、もっと学術的な知識、特に土壌については、豊橋の「地下資源館」に何度も足を運んだり、関係論文を読みあさりました。その結果、ヨーロッパ、アメリカ、インド、東アジアなどに原材料を求めなくても、日本の、しかも地元愛知の植物で製品化できると確信。この東三河から日本のフィトテラピーを発信しようと決断しました。

世界初!が意味すること

〈Waphyto〉(ワフィト)というブランド名は、この日本の愛知、東三河を意識した「Wa=和」と、英語で植物を意味する「phyto」から名付けました。
機能性成分入りの化粧品はたくさんありますが、原料となる植物成分は、すでに加工を済ませたものを専門メーカーから仕入れ、ブレンドして使っているのが一般的です。でも、Waphytoは加工前の原材料から調達して、自社技術で加工し製品化しています。これらは東三河の人や地域とのつながりなくしては、実現し得なかったことでした。
原料の植物については、まず東三河の地元農家さんに有機栽培への切り替えをお願いするところからはじめました。メインとなるのは、桑、菊、ゴツコラ、ヨモギ、スギナの5種類。農家の方々も長期に渡りとても協力的に取り組んでくださり、手塩にかけて育てられた植物を使わせていただいています。さらに、私が長年研究を重ねてきた植物の防御物質(化粧品でいう機能性成分)を効果的に抽出できる機械も、各分野のトップクラスの企業や大学の研究室などのサポートにより自社開発に成功。こうして『日本初のバイオメソトロジーを使ったスキンケア』が誕生しました。

また、サーラグループをはじめとする地元企業の方々にも多大なご協力をいただき、支えられ、励まされています。つまり、Waphytoは原料から製品、販売まで、まるごと東三河発信のブランドなのです。
自分の育った環境の豊かさがあたりまえと思っていた私でしたが、30代にして改めて、自分の生まれた土地や人のすばらしさ、東三河の魅力を再認識したんです。そして、今こそ、東三河の魅力を世界に伝えたい!と強く思っています。

和の伝統色のパッケージで
クリーンビューティを実践

Waphytoを通して東三河を世界に…そんな意味も含めて、海外からも高く評価されているひとつがパッケージです。
Waphytoの容器は再生プラスチックを活用、パンフレットなどゴミとなってしまうものは作らずに商品展開しています。さらに、シャンプーやボディソープは、海に流れても生態系に問題を起こさない界面活性剤を使用するなど、徹底したクリーンビューティを追求しています。
また、独特なカラーリングは、かわらけ色、ふじねず色、あかに色など、十二単にも使われていたような日本の伝統色を採用しました。基礎化粧品は赤系、ヘアシャンプーやボディシャンプーは葉や樹木をイメージ、デリケートゾーンケアは白ベースの淡い色を、グラデーションのように微妙に変えて使っています。この美しい名前に彩られた繊細な色彩感覚こそが、日本ならではの「美」だと思うんです。

女性の一生に寄り添うということ

フランスから帰国したとき、日本はまだまだ女性の身体に関する理解が浸透していないと感じました。ホルモンのバランスは、常に心と身体に直結しています。フィトテラピーを活用したWaphytoの製品には、肌や髪に塗布するものだけでなく、飲むことで身体の内側からもケアしていけるサプリメントがあったり、デリケートゾーンケアも展開しています。これらのアイテムで、少しでも女性の健康やQOL(Quality of Life…人生の質)向上のサポートができたらと思っています。
また、「ルボア フィトテラピースクール」でも長年にわたって植物療法を教えていますが、こちらも近年ますます好評をいただいています。睡眠、食欲、性の問題、身体づくりなど、女性たちは自分の身体やライフスタイルについて、もっともっと学びたいのだと感じます。
この度、豊橋で新たにオープンした店舗でも、地元・東三河で採れる植物の勉強会なども積極的にやっていこうと思っています。
女性の一生に寄り添うWaphyto。女性が幸せならパートナーも家族も幸せ、みんなが健康なら社会も明るくなる。ゆりかごから終末期まで、100年時代を気持ち良く過ごしていただきたいという願いが詰まっています。

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