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Interview《特集》匠インタビュー

「サーラのおすすめ」特集の
匠インタビューをご紹介いたします。

「うなぎパイ」有名な<春華堂>
プロデュースする和菓子ブランド

五穀屋

「うなぎパイ」で有名な〈春華堂〉がプロデュースする和菓子ブランド「五穀屋」の看板商品「山むすび」。
雑穀×発酵をキーワードに開発された“和の知恵菓子”
その意味やこだわり、おいしさの秘密をご紹介します。

訪ねたのは、春華堂が2014年に開設した「スイーツ・コミュニティ nicoe(ニコエ)」。
その名の通り、思わずニコニコ、ワクワクしてしまうような空間で「五穀屋」のブランディングから販売戦略、商品開発まですべてにたずさわってきた、経営サポート室の細田さん、プランナーの白井さんにお話を伺いました。

重なるふたつの円がモチーフとなった独特な建築デザインが特徴の「nicoe」。広々とした館内には、春華堂ブランドのショップはもちろん、レストランやカフェ、春華堂の歴史に触れる展示やキッズコーナーもある。また、中庭や遊具を兼ねた屋外オブジェなども併設。
大人から子どもまで楽しめる人気スポットとなっている。

経営サポート室課長の細田美穂さん。入社して商品開発にたずさわるうち、より知識や理解を深めたくなり「雑穀アドバイザー」や「発酵マイスター」の資格も取得したエキスパート。

「五穀屋」立ちあげの経緯

〈春華堂〉は創業が明治20年。昔は大福やどらやき、おはぎ、お赤飯、上生菓子なども普通に扱っていましたが、「うなぎパイ」が看板菓子となってからは、どうしてもそれがメインになってしまって。でも、わが社は和菓子がルーツであることをとても大切にしている会社なので、うなぎパイ以外にも和菓子と洋菓子の柱になるブランドを育てるということが、もともと経営方針としてあったんです。そこで、和菓子は「五穀屋」、洋菓子は「coneri(こねり)」、そして<うなぎパイ>を3本の柱として位置づけるようになりました。

ブランド名については、以前、地元の百貨店に「五穀屋」という和菓子店を出していた時期があり、すごくいい名前だなと思っていたので、新たな和菓子ブランドの立ちあげにあたってコンセプトを一から立て直し、リブランディングして再出発しました。

五穀(=雑穀)×発酵素材の掛け合わせ

「五穀屋」のお菓子のコンセプトは、五穀(=雑穀)と、醤油や味噌、お酒など日本人が昔から慣れ親しんできた発酵素材の掛け合わせ。そこで、たくさんの候補のなかから新たなる「五穀屋」の主軸商品として選ばれたのが「山むすび」です。
理由としては、まず、五穀×発酵素材という掛け合わせに対し、見た目・食感・味わいなどがとにかくわかりやすかったのと、何よりも本当においしかったんです。
また、ブランドの顔となるべくストーリー性も持ちあわせていました。山を象ったおむすび型のおせんべいは、昔から「山」をご神体として敬ってきた農耕民族・日本人とリンクしやすく、縁を結ぶ・人と人を結ぶ・山の幸を結び合わせるという意味でもぴったり。強い想いで開発を手掛けた商品でしたので、とにかく自信がありましたね。
「山むすび」で使用されている雑穀、稗(ひえ)・黍(きび)・粟(あわ)・黒米(くろまい)・玄米・もち麦・押麦。

「山むすび」が完成するまで

「山むすび」のおむすび形。最初は普通の丸い形で考えていたんです。でも他にはないものを作ろう……ということになり、“山の神様”や“おむすび”というキーワードからこの三角形になりました。ただ、この丸から三角にしたことで思わぬ難題が次々と……。
まず、三角形の型が既製では存在しないため、オリジナルの型を発注するところからのスタートでした。次は、やっと完成した型でいざお菓子を作ってみたら、三角形は丸形にくらべて格段に割れやすいことがわかったんです。この問題をクリアするのはとても大変で、何度も工場とやりとりして試作を重ね、やっとこの状態にたどりつきました。
他にも、五穀の粒感が見た目にも歯ざわりにもわかること、何枚でも食べたくなる軽くて旨みのある味わいなど、すべてのこだわりを詰め込んだのが、この「山むすび」です。
店舗ではオーダーが入ってから「山むすび」を目の前で手焼きして、できたてをサービス。現地ならではの焼きたての香ばしさを楽しめる。

「黒たまり」と「七福米塩」

今回ご紹介するのは「山むすび」を代表する2種類の詰め合わせです。いずれも、北海道と福島の契約農家のもち米を使っていて、その他の材料もすべて国内産です。
「黒たまり」は、愛知の味噌・醤油の老舗蔵元「南蔵商店」のたまり醤油を使っています。百年以上使い続けている木桶で仕込んだ熟成醤油で、深い味わいはもちろんですが、蔵元としてのこだわりやもの作りへの想いなども我々と通じるところがあり、良いご縁を結ばせていただきました。
当初、たまり醤油の個性ともいうべきコク深さをうまく商品に生かすことができなかったのですが、そんなときふと思い出したのが、地元浜松で「さくらごはん」と呼ばれるお醤油でほんのり色を付けた炊き込みごはん。さっそく生地の段階からお醤油を加えてみたら、醤油のコクや風味がしっかり出せるようになりました。

「七福米塩」は、あわ、きび、ひえ、黒米と3種類の麦の7種類の穀物に玄米も入っています。ミネラルバランスの良い「雪塩」に、かつおだしを加えて旨みとコクをプラス。見た目のままに五穀そのものの甘みや食感を感じられる上品でやさしい味わいで、小さいお子さまにもおすすめです。

「温故創新」をカタチに

〈春華堂〉には「温故創新」という創業以来の理念があります。日本で昔から伝えられてきた知恵や文化、心を受け継ぎながら、他にはない新しいものを創り出す、という意味ですが、「山むすび」にはそんな強い想いやこだわりがたっぷり詰まっています。
たとえば、ふっくらとした独特な形状のパッケージは、むかし旅人がおむすびを詰めて持ち歩いた竹籠を模しています。底の湾曲した折り目は機械折りはできないため、ひとつひとつ手折りしています。また、箱は開くと折り紙や風呂敷のように一枚の紙になりますし、浮世絵のような富士山と日輪の掛け紙に熨斗風の掛け紐など、日本ならではの文化を随所にあしらっています。

また、ネーミングとしての「山むすび」……よく考えてみたら、山のおむすび?って名前だけではどんなお菓子かわかりませんよね。でもこのお菓子は、五穀と発酵素材をベースに、独自のレシピでとことんこだわって〈春華堂〉が創り出した“他にはないお菓子”なので、あえてこのようなネーミングをつけています。

「日本雑穀アワード」殿堂入り!

「山むすび」は、日本雑穀協会主催の「日本雑穀アワード」において、2023年より3年連続金賞を受賞。今年度、晴れて殿堂入りとなりました。
この賞は、見た目や味はもちろん、素材の生かし方やその食品を通じ雑穀普及や健全な市場育成への貢献なども審査基準です。まさに市場的、社会的に価値のある雑穀加工食品として高く評価された結果として、本当にうれしく感じています。
山むすびがうなぎパイに続く浜松銘菓としてもっともっと多くの皆さまに知っていただき、長年浜松で営んできた〈春華堂〉のお菓子作りが、浜松の文化の起点となるよう、地元に貢献できたらと思っています。

細田さん(右)とともに「山むすび」の魅力をていねいにPRしてくださったブランド戦略室主任の白井里美さん(左)。春華堂 浜北工場のオフィスエリアも、なごやかで楽しそうな雰囲気があふれる。
おしゃれでクリエイティブな空間作りが印象的。

国産の穀物と伝統的な発酵食材の掛け合わせ、日本らしさ満載のパッケージは海外の方にも大好評。また、原材料が身体に良いものばかりで、お茶にもお酒にも合うと母の日・父の日の贈りもの需要も多い。

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